大和ハウスが行った照明に関するアンケートでは、約6割の人が住まいの照明に後悔があると回答しています(出典: 大和ハウス「照明に関するアンケート」)。打ち合わせを控えたこのタイミングでこの数字を見ると、急に不安になりませんか。打ち合わせ疲れで妥協してしまうと、追加工事が発生したり、はたまたせっかくのお家がストレスが溜まる場所になってしまいます。

調べれば調べるほど後悔談ばかり…。うちは大丈夫かな。
この記事は、よく聞く照明の後悔を7つに整理して、それぞれに「我が家はこう考えて、こう決めた。住んでみた結果どうか」を答えていく記事です。私は以前、電気設備の業界にいた第二種電気工事士(ペーパー)で、我が家の照明はすべて自分で選びました。後悔の代弁ではなく、判断の材料を全部見せるつもりで書きます。
なお、この記事はこれから照明を決める人向けです。すでに入居済みで今の照明に困っている方には、計画段階の話が中心になるため、少し合わないかもしれません(その場合は各項目の「うちの結果」だけ拾い読みしてみてください)。
よく聞く後悔①「リビングが暗かった/明るすぎた」
後悔の中で一番多く聞くのが明るさです。おしゃれさを優先して暗くなりすぎた、逆にダウンライトを増やしすぎて天井がうるさくなった、という両方向の失敗があります。
我が家の判断:「明るければいい」と割り切り、ダウンライトはすべて100W相当で統一。リビング・ダイニングに4台、キッチンに3台、それにシーリングファンの6灯を足しました。住んで数ヶ月、暗いと感じたことは一度もありません。まぶしいときはシーリングファン側を調光すれば調整できます。構成の全貌はLDKの照明構成の記事に書いています。

「おしゃれ」より先に「暗くないか」を確認する。地味だけど効果は大きいです。
よく聞く後悔②「電球色にしたら暗く感じた/昼白色は冷たかった」
光の色(色温度)の後悔は、「雰囲気を取るか、明るさを取るか」の迷いから生まれます。ダイニングは電球色が定番、という情報に流されて決めると、あとで「食卓が暗い」となりがちです。
我が家の判断:全部屋、昼白色(5000K)で統一しました。「明るくすっきり見える方が好き」という自分の好みを、定番情報より優先した形です。食事が冷たく見えるとも言われますが、住んでみて違和感はありません。色温度の考え方は電球色・昼白色・昼光色の記事で詳しく書いています。
よく聞く後悔③「寝室のダウンライトがまぶしい」
ベッドで横になると光源が目に刺さる——入居後に気づく定番の後悔です。立って選んだ照明は、寝転んで初めて本性を見せます。
我が家の判断:寝室だけはダウンライトを使わず、引っ掛けシーリング+シーリングライトにしました。おやすみタイマーで消灯でき、まぶしさの心配もありません。寝室・玄関・廊下・トイレの器具の使い分けは場所別の照明の記事にまとめています。

寝室だけは、座って選ばず「寝転んだ状態」を想像して選ぶのがコツです。
よく聞く後悔④「スイッチの位置・種類で毎日プチストレス」
照明本体より地味に効いてくるのがスイッチです。消し忘れ、暗い中でスイッチを探す、2階に上がってから消せないことに気づく——毎日のことだから、小さな不便が積もります。
我が家の判断:玄関とトイレは人感センサー付きの「かってにスイッチ」、廊下は両端の2か所から消せる3路スイッチにしました。消し忘れという概念が家からほぼ消えます。人感センサーの使い分けの記事とスイッチのシリーズ選びの記事で詳しく書いています。
よく聞く後悔⑤「調光・調色機能、付けたのに使っていない」
「あると便利そう」で付けた機能が、結局初期設定のまま一度も触られない——機能系の後悔は「使わなかった」パターンが大半です。逆に「付ければよかった」はあまり聞きません。
我が家の判断:壁の調光スイッチはゼロにしました。調光が必要な場面はリモコンで足りると考えたからです。結果、壁はシンプル、費用も抑えられて、不便は感じていません。この判断の経緯は調光スイッチは必要?の記事に書いています。

機能は「付けられるか」ではなく「毎日使うか」で選ぶと、後悔が減ります!
よく聞く後悔⑥「LED一体型にしたら交換できないと知った」
「電球が切れたら自分で替えられない器具だった」と入居後に知るパターンです。LED一体型か交換型かは、打ち合わせで説明なく決まっていることも多い部分です。
我が家の判断:仕組みを理解した上で、あえてLED一体型を選びました。寿命約10年で器具ごと交換になりますが、長期のトータルコストは交換型と大差なく、見た目と価格で有利だからです。比較の詳細はLED一体型の記事にまとめています。

「電球が切れたら自分で交換できるか」は、契約前に一度聞いておいて損はありません。
よく聞く後悔⑦「照明の見積もりが高すぎた」
照明・電気設備の見積もりを見て「こんなにするの?」となるのも定番です。ここで諦めて器具のグレードを下げると、明るさや使い勝手の後悔につながる、という悪循環もあります。
我が家の判断:照明器具はすべて施主支給(自分で用意)にしました。定価の半額前後で購入でき、器具のグレードを下げずに済みました。工務店への切り出し方から段取り・保証まで、施主支給の総合ガイドに全部まとめています。
ちなみに、我が家にも後悔があります
ここまで「こう考えたから困っていない」と書いてきましたが、我が家にも後悔があります。
玄関に工事が必要な小型シーリングを取り付けました。しかし、引き掛けシーリングに自分で取り付られる商品があることを購入後に知り、そちらにすれば良かったと思っています。
もうひとつ。クローゼットの中のコンセントです。「あれば便利かも」で付けたものの、入居してから一度も使っていません。(照明の話ではなくすみません・・・)
「あれば便利そう」は、具体的な使う場面を1つも思いつけないなら、たぶん使いません。この失敗も含めたコンセント計画の話はコンセントの数と位置の記事に書いています。
まとめ:後悔は「打ち合わせ前の30分」で減らせる
7つの後悔を並べると、共通点が見えてきます。どれも入居後に直そうとすると費用も手間もかかるのに、打ち合わせの段階なら「決め方を知っているかどうか」だけの差だということです。
我が家の判断がすべての家に合うとは限りません。ただ、「なぜそう決めたか」の理由ごと知っておけば、あなたの家に合わせて応用が利くはずです。打ち合わせ前の確認リストは打ち合わせで確認すべきことの記事に、図面のチェック方法は電気図面の記事にまとめています。気になる項目から読んでみてください。


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