照明を施主支給したいけれど、一番気になるのは「もし壊れたら」「不良品だったら」誰が対応してくれるのか、という保証の話ではないでしょうか。
結論から言うと、施主支給は保証の面でいくつか注意点があります。良いことばかり書くと不安な人ほど不安なままなので、この記事ではデメリットやリスクを先に正直に書きます。そのうえで、我が家がどう確認して、どう備えたかをまとめます。
保証には2種類ある。まずここを区別する
施主支給の保証を考えるときは、「メーカー保証」と「施工保証」の2つを分けて考える必要があります。
メーカー保証は、照明器具そのものの保証です。パナソニックやコイズミ照明など主要メーカーは、修理・保証の相談先として「取り付けを行った施工店・購入店を通す」方法と「消費者がメーカーの修理窓口に直接連絡する」方法のどちらも用意しています。つまり、工務店を通さず自分で購入したからといって、メーカー保証そのものが無効になるわけではありません。ただし、どちらのルートでも領収書など購入したことがわかるものは必要になるので、購入時の記録は保管しておきましょう。
施工保証は、工務店やハウスメーカーが「取り付け工事」に対して行う保証です。こちらは会社によって対応が分かれます。施主支給した器具は施工保証の対象外になるケースがあり、取り付け後に不具合が出ても「工事は問題ない、器具側の問題」と切り分けられて終わる可能性があります。
我が家が確認したこと
我が家は契約前の打ち合わせで、工務店に保証の扱いを直接聞きました。返ってきた答えは「私たちの購入でも施主支給でも、元々のメーカー保証は変わりません」というものでした。施主支給した話にも書いたとおり、この点はすんなり確認できています。
ただし、これは我が家の工務店の対応であって、すべての会社が同じとは限りません。施工保証まで含めて施主支給を受け入れてくれるかは会社ごとに違うので、「メーカー保証は変わりませんよ」で終わらせず、施工保証がどうなるかまで踏み込んで確認することをおすすめします。工務店に保証について切り出すときの聞き方や、施主支給全般の相談の進め方は別の記事にまとめています。
保証以外に知っておきたいリスク3つ
①初期不良・破損対応の窓口は自分になる
施主支給した器具に初期不良があったり、配送中に破損していたりした場合、対応するのは工務店ではなく自分です。販売元やメーカーへの連絡、返品・交換のやり取りは施主が窓口になります。
届いたらすぐに開封して状態を確認し、取り付け工事の前に問題がないか目視でチェックしておくと安心です。工事後に不具合が見つかると、輸送中の破損か施工不良かの切り分けが難しくなります。
②電気工事が必要な器具には制約がある
照明の種類によっては、施主支給を受け付けてもらえても条件が付くことがあります。たとえば「引っ掛けシーリングに取り付けるシーリングライトはOKだが、電気工事が必要なダウンライトは対応不可」といったケースです。器具を選ぶ前に、その器具が電気工事を伴うかどうかと、対応可否をあわせて確認しておく必要があります。
③PSEピーエスイーマークの有無を確認する
これは電気設備の知識がある立場から、特にお伝えしたいポイントです。日本国内で販売されるLED照明器具は、電気用品安全法によりPSEマークの表示が義務付けられています。国内の正規メーカー品であれば基本的に問題ありませんが、極端に安い海外通販や並行輸入品を施主支給しようとする場合は、PSEマークが付いているか必ず確認してください。PSEマークのない電気用品は、国内の事業者が販売すること自体が法律で禁止されています。これは国内の事業者に課された義務なので、海外のショップから個人輸入というかたちで自分で買い付けた場合は、この規制の外側になり、法律違反にはなりません。ただ、法律の対象外というだけで、「日本の基準で安全確認された製品」になるわけではない点は変わりません。極端に安い海外通販や並行輸入品が気になっているなら、価格だけで判断せず、そこは切り分けて考えたほうがいいと思います。そもそも施工業者が取り付けを断る理由にもなり得ます。
不安なときの備え方
保証やリスクをゼロにすることはできませんが、備えることはできます。
- 施工保証の扱いを打ち合わせの段階で確認し、できれば書面やメールなど形に残る形でやり取りする
- 器具が届いたら工事前に検品する。可能なら立ち会う
- 電気工事の要否を先に確認してから器具を選ぶ(選んでからだと変更が大変)
- 安すぎる出所不明の器具は避け、PSEマークを確認する
どれも特別なことではなく、「確認してから進める」というだけのことです。面倒に思えますが、打ち合わせの数分で済む確認がほとんどです。
まとめ
- 保証は「メーカー保証」と「施工保証」を分けて考える。メーカー保証は購入先を問わず対象になるが、領収書など購入の記録は必要。施工保証は会社によって対応が分かれる
- 初期不良・破損対応の窓口は施主自身になる。届いたらすぐ検品する
- 電気工事が必要な器具は、工務店によって対応を断られるケースがある。先に対応可否を確認する
- 安価な通販・並行輸入品はPSEマークの有無を確認する
- 不安な点は打ち合わせの段階で確認し、形に残しておくと安心
施主支給そのものの体験談はこちらの記事、工務店への切り出し方はこちらの記事、電気工事が必要な器具の線引きはこちらの記事にまとめています。あわせて読んでみてください。


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