コンセントやスイッチの打ち合わせで、位置はしっかり確認しても、「高さ」まで意識する人は多くありません。ところが住み始めてから地味に効いてくるのが、この高さです。
結論から言うと、高さに絶対の正解はありません。決め手になるのは「そこに何を置くか」です。先に家具を決めて、そこから高さを逆算するのが一番の近道です。
私は以前、電気設備の業界にいて、第二種電気工事士の資格も持っています。この記事では、標準の高さの考え方から、我が家で実際にやった「家具から逆算する」具体的な手順まで、次の打ち合わせにそのまま使える形でまとめました。
この記事でわかること
- コンセント・スイッチの標準的な高さの目安
- 家具から高さを逆算して決める方法
- 場所別のおすすめ高さ一覧
- 現場立ち会いで確認すべきポイント
- 実際に住んでみて後悔したこと
コンセント・スイッチの高さで後悔しやすい理由
コンセントの高さで後悔しやすいのは、「位置」は意識しても「高さ」は標準で流してしまいがちだからです。
位置(どの壁のどのあたりか)は打ち合わせで確認しやすい一方、高さは「標準でいいか」と後回しにされがちです。ところが高さがずれると、置いた家具の裏に隠れて使えない、テレビ台の上からコードが見えてしまう、といった地味な不満につながります。
実際、我が家でも高さを深く考えずに標準で決めた場所は、住み始めてから「ここ、微妙に使いづらいな」と感じることがありました。位置と違って入居後の変更が難しいので、位置と同じくらい意識しておく価値があります。

位置ばかり気にして、高さは完全に見落としていました…。
コンセント・スイッチの標準高さと、決め方の考え方
一般的なコンセントの高さは床から25cm前後、スイッチの高さは床から120cm前後が標準とされています。ただしこれはあくまで「基準」であって、絶対の正解ではありません。
実際に決めるときに意識したいのは、次の3つです。
- 使う姿勢:立って使うのか、しゃがんで使うのか
- 置く家具:コンセントの前に何を置く予定か
- 生活動線:人がよく通る場所に電源コードが垂れ下がらないか
この3つを打ち合わせ前に自分の中で整理しておくだけで、標準の数値をそのまま使うか、調整するかの判断がしやすくなります。
家具の配置から高さを逆算する(実体験)
結論、家具の実寸を先に書き出すと、高さで失敗しません。
我が家で実際にやったのは、置く予定の家具の実寸を書き出して、部屋のレイアウトをシミュレーションする方法です。
ダイニングテーブルを置いたときに人が後ろを通れる幅が残るか、テレビボードを置いたときにコンセントがきちんと隠れる高さになっているか、家具ごとに一つずつ確認していきました。方眼紙に家具のサイズを縮尺で書き出し、一つずつ切り取って間取り図に置きシミュレーションしました。最近は間取り作成アプリでも家具の配置を試せるので、そういったツールを使うのもおすすめです。

家具の実寸を先に書き出すだけで、高さの失敗はほぼ防げます!
場所別のおすすめ高さ目安(コンセント・スイッチ)
一般的に言われている、場所ごとの高さの目安です。(床からコンセント・スイッチの中心部分の距離)
- リビングの一般的なコンセント:床から25cm前後
- テレビ裏:テレビ台の高さに応じて、配線がテレビ台に隠れる高さ(40〜50cm程度が目安)
- キッチンカウンター上:調理家電を使う高さに合わせて、カウンターから20cm前後
- 洗面台:ドライヤーなどを使うことを考え、洗面台から10〜20cm程度
- 寝室のベッドサイド:ベッドに横になったまま手が届く高さ
- 一般的な壁スイッチ:床から120cm前後(ドアを開けてすぐ手が届く高さ)
- 子どもが使う場所のスイッチ:低めの110cm前後にすると手が届きやすい
これらはあくまで一般的な目安です。置く家具や自分たちの生活に合わせて微調整するのが前提だと考えてください。
高さだけじゃない。位置・口数・向きも大事
高さを決めるときに、あわせて確認しておきたいのが「口数(コンセントがいくつ並んでいるか)」と「差込口の向き」です。
家電が多い場所は口数を多めに、プラグが大きい家電を使う場所は抜き差ししやすい向きになっているかも意識すると、さらに後悔が減ります。部屋別の位置と数の決め方は、コンセントの位置と数の記事で詳しくまとめているので、あわせて確認してみてください。
現場立ち会いで確認したいこと
図面で決めた高さも、現場の構造によっては変わることがあります。図面の見方は、電気図面チェックポイントの記事で詳しくまとめているので、あわせて確認してみてください。
壁の中には「筋交い(すじかい)」という斜めの補強材があり、その位置によっては図面通りの高さに設置できないことがあります。我が家も、標準のコンセントは25cm(床から中心)でしたが、筋交いにあたった1箇所だけ55cm(床から中心)に変更になりました。電気の最終打ち合わせで現場に立ち会った時に変更しました。問題ない場所だったので即了承。実際に住んでみると、抜き差しする頻度が高い場所はむしろ55cmの方が、かがまずに使いやすく「最初から高めにしておけばよかった」と感じています。
実際に住んでみて、良かったこと・後悔したこと
良かったこと
- 家具を先に決めてから高さを検討した
- 人が通る幅まで確認した
- テレビ台でコンセントが隠れるか確認した
- 現場で図面との違いを確認した
後悔したこと
- リビングの照明スイッチをインターホンの上端に合わせたら、思ったより高くなり、肘で押しづらい位置になってしまった
- 「とりあえず」で付けたコンセントの中に、結局一度も使っていない場所がある

インターホンに合わせただけなのに、まさか押しづらくなるとは思いませんでした…。見た目を整えたかっただけなのに…。
見た目を揃えたいなら、打ち合わせで明確に伝える
スイッチとコンセントの高さを縦や横にきれいに揃えたい場合は、打ち合わせの段階で明確に伝えておくことをおすすめします。私の実体験では、施工側の判断だけでは必ずしも揃わないことがあったので、「ここは高さを揃えてください」「スイッチとコンセントは縦のラインを揃えてください」と具体的に伝えることが大切だと感じました。
コンセント・スイッチ計画チェックリスト
打ち合わせ全体のチェックリストは、電気・照明打ち合わせで確認すべきことの記事にまとめているので、あわせて確認してみてください。
- 置く予定の家具・家電を書き出したか
- 家具でコンセントが隠れないか確認したか
- 人が通る動線にコードが垂れないか確認したか
- 口数・向きも一緒に確認したか
- 見た目を揃えたい箇所を明確に伝えたか
- 現場で図面との違いを確認したか
まとめ
コンセントの高さは、標準の数値だけを鵜呑みにせず、「そこに何を置くか」から逆算して決めるのが一番失敗しません。位置の決め方は別の記事にまとめているので、高さと合わせて打ち合わせ前に確認しておけば、後悔をぐっと減らせるはずです。


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