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運転中、照り返しや対向車のライトがまぶしい。でもメガネだから、普通のサングラスは掛けられない。メガネの人の運転用サングラスって、結局どうすればいいの?と迷っていませんか。
結論から言うと、私は度付きサングラスをやめて、メガネの上から掛けるサングラスにしました。昼用と夜用の2本を使い分けています。
私は以前、電気設備の業界にいて、第二種電気工事士の資格も持っています。この記事では、度付きサングラスをやめてメガネの上から掛けるタイプにした私の体験と、照明の知識から見た「LEDのライトがまぶしい理由」をまとめます。

メガネだから、運転用のサングラスってどうしたらいいんだろう…
この記事でわかること
- メガネの人が運転用サングラスを選ぶ3つの方法の違い
- 度付きをやめて、メガネの上から掛けるタイプにした理由
- 昼用・夜用を実際に使ってみた感想
- 運転中のLEDライトがまぶしい理由
- 夜の運転で外してはいけない「透過率75%」のルール
メガネの人が運転用サングラスを選ぶ3つの方法
メガネの人が運転中にサングラスを使う方法は、大きく分けて3つあります。
| 度付きサングラス | メガネにつける(クリップ式) | メガネの上から掛ける(オーバーグラス) | |
|---|---|---|---|
| 仕組み | レンズに度を入れて作る | 今のメガネに挟んで使う | 今のメガネの上に重ねて掛ける |
| 費用(私の場合) | 予算オーバーだった | 検討せず | 度付きよりずっと手頃 |
| メガネを作り直したとき | 作り直しが必要 | フレームの形が変わると合わないことも | そのまま使える |
私が最初に考えたのは、度付きサングラスでした。紫外線をカットするUV加工も付けたかったので、眼鏡屋さんで相談しました。
見積もりを聞いてみると、正直、予算オーバーでした。
メガネにつけるクリップ式は、最初から候補に入れませんでした。運転のたびに付けたり外したりするのが、面倒そうだったからです。
そこで調べてみると、楽天でメガネの上から掛けるサングラスが見つかりました。「オーバーグラス」と呼ばれるタイプです。度はメガネ側にあるので、サングラスに度を入れる必要がありません。
この方法の良さは、費用だけではありません。度付きサングラスは、視力が変わるたびに作り直しになります。オーバーグラスは、メガネを作り替えてもそのまま使い続けられます。
【昼用】メガネの上から掛けたら、明るさが平準化されて見やすくなった
先に使い始めたのは昼用です。
福井県鯖江市のサングラス専門店の商品です。「ネオコントラスト」という薄い色のレンズで、商品ページによると、人の目がまぶしく感じやすい黄色の光を減らす仕組みです。
掛けてみて感じたのは、景色の明るさが平準化されることでした。日なたと日陰の差、路面の照り返しのギラつきがならされて、全体が見やすくなります。
ただ、さすがに直射日光はキツいです。
これには理由がありそうです。このレンズは調光レンズといって、紫外線が当たると色が濃くなります(光を通す割合が、最も濃いときで20%まで下がると書かれています)。ところが、車のフロントガラスは紫外線をほとんど通しません。そのため、車の中ではレンズが濃くなりにくいのです。購入者のレビューにも、車内では調光が効かないという声があります。
それでも、今では手放せない1本になっています。真夏の強い日差しまで抑えたい人は、色の濃いサングラスを別に用意したほうがいいと思います。
【夜用】夜の運転がまぶしい人へ。ブレーキランプと対向車のライトが和らいだ
昼用で手応えがあったので、同じお店で夜用も買いました。
黄色系の偏光レンズが入った、メガネの上から掛けるタイプです。偏光レンズは、路面やガラスに反射したギラつく光をカットするレンズです。
夜に掛けて変わったのは、次の2つです。
- 信号待ちで目の前に来る、前の車のブレーキランプ
- 対向車線から来るヘッドライト
どちらも、刺さるようなまぶしさが抑えられます。目を細めずに済むので、夜の運転が前より楽になりました。
昼用と同じく、夜用も今では手放せません。
運転中のLEDライトがまぶしい理由(電気設備の目線から)
最近の車は、ヘッドライトもブレーキランプもLEDが増えています。「LEDだからまぶしい」と思いがちですが、照明の目線で見ると、原因は1つではありません。
ひとつ目は、光の量が多く、向きがずれると目に入ることです。自動車ジャーナリストの安藤眞さんの解説によると、同じ形のヘッドライト用バルブで比べると、ハロゲンは約2,000lm(ルーメン=光の量の単位)なのに対し、LEDは3,000〜5,000lm以上のものがほとんどだそうです。つまり、1.5〜2.5倍以上の光が出ている計算です。LED照明の取扱説明書に「光源を直接見ないでください」という注意書きが入っているのも、光がそれだけ強いからです。
ヘッドライトは、その光をレンズや反射板で道路の決まった範囲へ配るように作られています(これを配光と言います)。光の向き(光軸)が道路に合っているうちはいいのですが、少し上にずれると、対向車の運転手の目に直接入ります。同じ解説では、バルブを自分で交換して光軸を調整していない車もある、と指摘されています。
ふたつ目は、道路や車の状態です。イギリスの交通研究所(TRL)が運輸省と行った夜間の実走調査では、相手のライトが明るいほど、また上り坂や右カーブを走っているときほど、まぶしいと感じやすいという結果が出ています。坂やカーブでは、相手のライトが照らす範囲に自分の目が入りやすくなるからです。
みっつ目は、光の色です。白いLEDの多くは、青く光るLEDの光を蛍光体に当てて、白く見せています。そのため、光には青の成分が含まれます。ただし、青い光が入っている=まぶしさの主な原因、とまでは言えません。まぶしさは、光の強さだけでなく、周りの暗さとの差などでも大きく変わるからです。光の色味(色温度)と明るさが別ものであることは、電球色・昼白色・昼光色の違いの記事で詳しく書きました。

光の色相環では、黄色は青の補色(反対側の色)です。黄色いレンズは、青い光を減らす狙いで色が付けられています。私が感じている「刺さる感じが和らぐ」は、この青い光の減り方が関係していると考えています。ただし、どの色をどれだけ減らすかは製品によって違います。しかも、どのレンズも、目に届く光の量そのものを減らします。ここが、次の注意点につながります。
夜間運転用サングラスの注意点:「透過率75%未満」は使えない
夜用を選ぶときに、必ず知っておいてほしいことが2つあります。
光を75%以上通すレンズでないと、夜の運転には使えない
JIS(日本の工業規格)では、光を通す割合(視感透過率)が75%未満のレンズは、夜の運転に使えないと決められています。
数字の意味は、「入ってきた光の4分の3以上を目まで通す」ということです。普通のサングラスを夜に掛けてはいけないのは、この基準を大きく下回るからです。
今回の2本は、どちらも商品ページに「可視光線透過率75%以上」と書かれています。照明の明るさをカタログの数字で確かめるのと同じで、照明カタログの見方の記事で書いた「まず数字を見る」習慣は、ここでも役に立ちます。
夜用レンズは「よく見える道具」ではない
ここは、正直に書いておきます。
2019年にアメリカの眼科の学術誌(JAMA Ophthalmology)で、黄色いレンズを掛けて夜の運転をシミュレーターで試した研究が発表されています。結果は、歩行者に気づく速さも、ヘッドライトのまぶしさによる悪影響も、改善しなかったというものでした。
レンズに色が付いている以上、届く光の量は必ず少し減ります。私の「まぶしさが和らいで楽になった」は体感としては本物です。でも、「暗い道で歩行者が見えやすくなる」とまでは言えません。
なので私は、夜用は「目の疲れを減らす道具」と割り切って使っています。見えにくいと感じたら、すぐ外す。この使い方を前提にしてください。

夜用は「よく見える道具」ではなく「目を楽にする道具」。ここだけ覚えておけば安心です
メガネの上から掛けるサングラスの選び方3つ
1. 今のメガネの幅が収まるか
オーバーグラスは、中にメガネが入る大きさが必要です。対応するメガネの幅は、夜用が最大144mm、昼用が最大140mmと、商品によって少し違います。買う前に、手持ちのメガネの幅を定規で測っておくと安心です。
2. 夜も使うなら、透過率75%以上か
上で書いたとおりです。夜にも掛けるなら、この数字が商品ページに書かれているかを最初に確認してください。
商品ページの表記は「可視光線透過率」のことが多く、JISの「視感透過率」とは測り方が少し違います。夜に使うなら、「夜間運転用」と明記された商品を選ぶと安心です。
3. UVカットが付いているか
昼に掛けるなら、紫外線のカットも欲しいところです。今回の2本はどちらも、紫外線を通す割合が0.1%未満と書かれています。紫外線は、ほぼ通さないということです。
よくある質問:免許の条件が「眼鏡等」でも使える?
使えます。オーバーグラスは、メガネを掛けたまま上に重ねるものです。メガネを外して掛けるわけではないので、「眼鏡等」の条件はそのまま守れます。
まとめ:メガネの人の運転用サングラスは「上から掛ける」で安く始められる
度付きサングラスは予算オーバーでも、メガネの上から掛けるタイプならずっと手頃です。しかも、メガネを作り替えても使い続けられます。
ただし、夜用はまぶしさを和らげて目を楽にする道具です。よく見えるようになる道具ではありません。この線引きさえ守れば、運転中のまぶしさのストレスはぐっと減ります。
まずは、今掛けているメガネの幅を測ってみてください。140mm以内なら、今回の2本どちらも候補になります。


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